2009年6月13日土曜日

狛犬天国その2


台湾の古都・鹿港は台湾最古の媽祖廟である鹿港天后宮を中心とした町で、19世紀には大陸との貿易窓口港として大変栄えたそうです。当時から海の安全や商売繁盛を願ってのことでしょう「三歩一小廟、五歩一大廟」といわれるほど寺社が多いところでもあります。よって当然の如く狛犬たちも町のそこここに放されております。
ずらりと並んでいるのは、狛犬たちの寄り合いじゃありません。鹿港天后宮の門前にあった狛犬工場の出荷待ちの連中です。これから世界中の門前に派遣されるわけですがなんだか楽しそうに語り合っている風情ですね。
















日本の狛犬は神社に奉られているのが普通ですが、台湾ではお寺さんにも狛犬はつきものです。鹿港の名刹である龍山寺にもなんとも愛嬌のある狛犬に出迎えられました。


さらに煉瓦の九曲巷という迷路のような古い路地を歩きながら、古き良き時代をしのんでいるとふと気がつけば一般の民家の軒下の路傍にもひょっこり狛犬が座っていたりするから油断が出来ない。
台湾の古都は文字通りの狛犬天国の地でありました。



2008.10.19 鹿港市中山路ほかにて捕獲

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