2009年9月25日金曜日

番外編 考えるガーゴイル


酔客が行きかう新宿三丁目の小さなビジネスホテル前でぽつんと座り込む異形のガーゴイル。

かつてバブル期には有明あたりに跋扈していたけど、最近はあまり見かけないと思ったらこんなところに鎮座していたとは。一瞬呑みすぎで気持ちが悪くなって座り込んでいる酔漢かと思ったよw
でもよくみるとなにやらロダンの<考える人>のように哲学的思索にふけっているようにも見えますね。

まあ、狛犬とは似ても似つかぬ西洋物の怪だけど、やはり魔よけとして番をしている任務を帯びているということで、狛犬番外編ということで捕獲してみました。


2009.1.28 新宿区新宿三丁目にて捕獲

2009年7月19日日曜日

でか!


台湾第2の港湾都市・基隆(きーるん)の丘の頂上ある中正公園。かつて日本の統治時代には台湾八景・旭丘と称された景勝の地で、眼下には大型船舶が行きかう基隆港が広がっております。
この公園には22.5メートルの白衣観音像が、やさしい微笑をたたえて聳えており基隆のシンボルともなっているのですが、この巨大な観音像が従えるのはゆうに体長15メートルはあろうかというこれまたギネス級の巨大な黄金の獅子像であります。
まるで、海に向かって台湾の島全体を、邪気から護るがごとく誇らしげな表情をしております。











公園の一角に廟があり、そこにもニヒルなやつがひっそりと後に控えております。
こちらのほうは黄金の巨大狛犬に比べればいたって地味ですが、なかなかのご面相。
とかく定型化しがちな台湾の狛犬のなかでは異彩を放っています。



2008.10.20 基隆市中正公園にて捕獲。

2009年6月13日土曜日

狛犬天国その2


台湾の古都・鹿港は台湾最古の媽祖廟である鹿港天后宮を中心とした町で、19世紀には大陸との貿易窓口港として大変栄えたそうです。当時から海の安全や商売繁盛を願ってのことでしょう「三歩一小廟、五歩一大廟」といわれるほど寺社が多いところでもあります。よって当然の如く狛犬たちも町のそこここに放されております。
ずらりと並んでいるのは、狛犬たちの寄り合いじゃありません。鹿港天后宮の門前にあった狛犬工場の出荷待ちの連中です。これから世界中の門前に派遣されるわけですがなんだか楽しそうに語り合っている風情ですね。
















日本の狛犬は神社に奉られているのが普通ですが、台湾ではお寺さんにも狛犬はつきものです。鹿港の名刹である龍山寺にもなんとも愛嬌のある狛犬に出迎えられました。


さらに煉瓦の九曲巷という迷路のような古い路地を歩きながら、古き良き時代をしのんでいるとふと気がつけば一般の民家の軒下の路傍にもひょっこり狛犬が座っていたりするから油断が出来ない。
台湾の古都は文字通りの狛犬天国の地でありました。



2008.10.19 鹿港市中山路ほかにて捕獲